エイプリルインパリは中京ダートで2勝をマーク。得意の左回りを求めて東上した前走(東京ダート1300メートル)が昇級初戦ながら2着好走とサウスポーぶりをアピールした。適性面では最上位といえるが、中3週で再度の遠征がカギになる。当日の気配をチェックしてから最終決断を下しても遅くはない。そのエイプリルインパリはデビュー4戦が芝で6→6→5→5着で初ダートでいきなり勝利を手にした。ならば怖いライバルはやはり路線転向初戦の組といえよう。

　◎ムチャスグラシアスの祖母ロスマリヌスは2戦2勝でターフを去り、未完の大器と評された。そのポテンシャルは半弟ノーリーズン(父ブライアンズタイム)のGI皐月賞制覇と全弟グレイトジャーニー(父サンデーサイレンス)の活躍(GIIIシンザン記念、GIIIダービー卿CT)により間接的に証明された。問題は母系の活力をフルに発揮できる舞台設定はどこなのか? 今回はデビュー13戦目で初めてダートを選択。2勝クラスはまだ前走(7着)しか走っておらず、頭打ちではない段階での路線変更が何とも不気味だ。半兄スーパーアキラ(父ヨハネスブルグ)はダート1200メートルで全3勝をマーク。そして父カリフォルニアクロームは14年ケンタッキーダービー、16年ドバイワールドCなどダートGI7勝ならばダート替わりがプラスに出る公算は大きい。