■G12勝馬グランプリボスが貫録V

　スタートは、全馬ほぼ揃った飛び出しから1番ウインドジャズ、3番レッドデイヴィスが1馬身、8番ダノンシャーク、9番レオアクティブは2馬身弱ほど後手を踏む形。先行争いは、まずは12番テイエムオオタカが単独1馬身ほど前に出て、内から4番ゼロスがそれに迫るがスンナリ控え、替わって2番手グループは、5番アプリコットフィズ、6番エイシンアポロン、7番オリービン、13番アドマイヤセプター、3番レッドデイヴィスが一団となって追走。その後ろは1馬身開いて、外16番スプリングサンダー、最内2番エーシンホワイティ、間から8番ダノンシャーク、10番サンカルロ、外目に15番グランプリボスで3番手集団を形成。中団後方にかけては11番ショウリュウムーン、1番ウインドジャズと続き、1馬身差の後方2番手に9番レオアクティブ、最後方追走は14番カネトシディオスという展開で3コーナーへと入っていく。

　テイエムオオタカの単騎逃げは、前半3F35秒2-4F46秒7と極めて緩く、過去10年の中でも最も遅いペース。レースは後半の末脚勝負となった。3コーナー回ってもスローペースの一団で隊列が激しく入替わるようなこともなく、先頭のテイエムオオタカにアドマイヤセプターが並びかける形で4コーナーを迎え最後の直線へ。この時レオアクティブは、最後方を追走。

　直線向くと、後続に2馬身ほどリードと広げてテイエムオオタカ・アドマイヤセプターが並んで先頭。その後ろはエイシンアポロン・ゼロス・レッドデイヴィス・ダノンシャーク・オリービンなどが追ってくるが、前2頭との差はなかなか詰まらない。残り200mを切ってもこの2頭の競り合いが続くかと思われたところ、残り100m付近で3番手争いの外から道中中団にいたグランプリボスが一気に前へを捕らえる勢いで浮上。連れて、間からダノンシャークやオリービンも脚を伸ばしてきた。ゴール前で外から抜けたグランプリボスが2着以下を1.1/4馬身突き放して1着。2・3着争いは4頭で縺れたが、最内で最後まで踏ん張ったテイエムオオタカが2着を確保。ハナ差3着にアドマイヤセプター。さらにクビ差遅れてダノンシャークが4着。5着はオリービン。レオアクティブは末脚不発で9着。勝ちタイムは、1分20秒5(良)。