■蛯名騎手連覇、7番人気ヒラボクディープで差し切りV

　スタートは、各馬がややバラついての飛び出し。正面スタンド前での先行争いは、好スタートを決めた3番アポロソニックと2番ヘイローフォンテンが後続を引き連れて1コーナーへと向かう形で、これに外からは16番バンデも前の2頭を追うように続く。1馬身差の圏内で5番ヒラボクディープ、9番ツクバローレルも先行策。2コーナーを回り、単騎の逃げはアポロソニック。2馬身弱ほど開いて、ヘイローフォンテンとバンデが並走し、さらに1馬身半差のインでヒラボクディープ、半馬身差でツクバローレルが追走。その後ろの中団各馬は、6番手のインに7番ラストインパクト、1馬身差で13番アウォーディー、半馬身差で1番テイエムブシドー。注目の15番レッドレイヴンは、さらに1馬身差で11番マイネルマエストロと並走し、1馬身半差で10番サトノノブレス、14番アウトオブシャドウ、その後ろは1馬身ずつの間隔で12番アルヴェロン、4番トウシンモンステラ、18番アドマイヤスピカが追走していく。さらに1馬身差の後方各馬は、17番ダービーフィズ、8番カフェリュウジン、やや離れての最後方追走が6番カリスマサンタイムという隊列で向正面を通過していく。

　道中終始単騎逃げの形になったアポロソニックのラップは、前半5F61秒9、同7Fは74秒8という終始ゆったりとしたマイペース。他の先行各馬も折り合いに専念した形になって、3?4コーナーでは先行していたヘイローフォンテンとバンデとともに、じわんりとペースを上げていく。4コーナーを回るところでは、前3頭の動きを見る形で手応えよくヒラボクディープが追い上げの態勢、その後方一団はラストインパクトを先頭にしてやや離れる形で直線へと向いてくる。この時、レッドレイヴンは中団外目から追い出しを開始し、ダービーフィズはさらに後方を追走。

　最後の直線に向いての残り400mでは、逃げるアポロソニックがもうひと踏ん張り。これを外から、唸る手応えで浮上してくるのがヒラボクディープ。残り200mでは、まだまだ粘るアポロソニックを今度はヒラボクディープが僅かに交すかという構え。後続3番手には、外からラストインパクトが前の2頭を射程圏に入れて追い込むが、前も止まらない。ようやくゴール前残り15mになってヒラボクディープがアポロソニックを僅かに差し切り、重賞初勝利の優勝ゴールイン。粘ったアポロソニックが2着に残して上位2頭がダービー切符を確保、差し込んだラストインパクトはクビ差及ばずの3着。人気の中心レッドレイヴンは直線で全く伸びずに11着、ダービーフィズは12着。勝ちタイムは2分26秒2(良)。