■トーセンラー、武豊との再コンビで復活の差し切り

　スタートは、6番ジャミールと10番ショウナンマイティが若干の遅れ。正面スタンド前での先行争いは、内から好スタートの3番ヤマニンファラオが出を窺うが、その内からやはり2番ビートブラックが押して先頭へ。1馬身半差の後続は9番カポーティスター、7番リッツィースター、4番ジャスタウェイなどが先団を固めて1コーナーへと入っていく。2コーナーを回り、向正面ではビートブラックがスローに落として単独先頭。1馬身半差の2番手に、ヤマニンファラオでじっくり折り合う。3馬身半差の3番手集団は4頭が一団で、カポーティスター、リッツィースター、ジャスタウェイ、5番サクラアルディートの順であまり差がなく追走。前半800mに差し掛かるかというところ、1馬身差で11番トーセンラー、その外から折り合いを欠いて、持って行かれるような格好で10番ショウナンマイティが先行集団をも呑み込みながら浮上していく。トーセンラーから1馬身差の後方は、1番ベールドインパクトと8番ジョワドヴィーヴルがぴたりと並んで追走。2馬身半差の最後方に、ジャミール。

　前半5Fの手前では、ショウナンマイティが逃げていたビートブラックを交していくが、それでも61秒8とスローペース。残りの各馬は、先行2頭の動きに突くこともなく、その後も淡々とレースは流れる。3?4コーナーでは、後続を引きつけて逃げる形になったショウナンマイティを先頭に、以下はビートブラック、ヤマニンファラオ、カポーティスターと馬順はあまり変わらず、4コーナーを回って最後の直線へ。

　直線に入ってリードを2馬身に広げたショウナンマイティを目がけ、後続はビートブラック、ジャスタウェイ、カポーティスター、トーセンラーなどがこれに迫る構え。残り300mでは、大外から前を一気に呑み込むようにトーセンラーが先頭へと襲い掛かり、1馬身差で連れてベールドインパクトも伸びてきた。残り200mで前が入れ替わって、トーセンラーが単独先頭。2番手に下がったショウナンマイティは懸命の粘りを見せるが、これを残り40mでベールドインパクトが捕らえて2番手に浮上。その間にトーセンラーはリードを広げ、後続に1.1/2馬身差をつけて、馬もコンビも大復活の2年ぶり優勝ゴールイン。2着はベールドインパクト、3着は粘り込んだショウナンマイティ。途中までペースを作ったビートブラックが4着。ジャスタウェイは伸びを脚欠き、離された5着。勝ちタイムは2分12秒5(良)。