■クリンチャーがGI馬4頭を撃破！ ダービー馬レイデオロは3着

　スタート直後、6番レイデオロが両隣の馬に挟まれて後退。7番クロコスミアがハナを切り、これに1番プリメラアスール、9番ミッキーロケットと続いて最初のコーナーへ。

　1コーナーを回って、クロコスミアのリードは2馬身半ほど。プリメラアスールが単独2番手、1馬身差でミッキーロケット、さらに1馬身差で4番クリンチャーが続く。直後に10番アルアイン、そこから2馬身開いたところにレイデオロがいる。また2馬身開いて3番ディアドラと5番モズカッチャン、3馬身離れて2番ケントオー、さらに1馬身後ろの最後方が8番アクションスターとなった。

　1000mの通過タイムは63.0秒。レイデオロがやや掛かり気味にポジションを上げていく。4コーナーでは逃げるクロコスミアに、ミッキーロケットとレイデオロが並んでくる形になった。

　直線に入り、レイデオロは外に出して仕掛けるも突き抜けるほどの勢いはない。モズカッチャンは最内を突き、道中内にいたクリンチャーは馬場の中ほどに持ち出した。大外からはアルアインが上がってきている。残り200m手前でモズカッチャンが先頭に立つも、クリンチャーとアルアインが迫り、レイデオロもじりじりと伸びてきた。4歳馬4頭の優勝争いとなったが、最後はクリンチャーが突き抜けてゴール。同世代のダービー馬らを見事に破り、初めての重賞制覇を果たした。

　2着は1馬身差でアルアイン。さらにクビ差の3着は、レイデオロとモズカッチャンの際どい争いとなったが、レイデオロに軍配が上がった。ハナ差でモズカッチャンが4着となった。勝ちタイムは2分16秒3(重)。