■サトノグランツが差し切ってレコードV！ 重賞2勝目を挙げる

　横一線のスタートから7番ファントムシーフがハナを主張。スンナリとハナを切っていく展開に。2馬身半差の2番手に11番シーズンリッチ、半馬身差の内に6番サヴォーナ、1馬身差で10番ナイトインロンドン、さらに1馬身差で内から3番サトノグランツ、4番ロードデルレイ、9番ビキニボーイと並ぶ。さらに1馬身差で8番マイネルラウレア、半馬身差の内に2番ショウナンバシット、半馬身差の外に13番ハーツコンチェルト、1馬身半差で5番バールデュヴァン、半馬身差の内に12番スマートファントム、さらに1馬身半差の最後方に1番サスツルギという展開。1000mの通過タイムは1分1秒2。

　3コーナー手前で2番手のシーズンリッチが逃げるファントムシーフとの差を詰めにかかる。それに被せるようにナイトインロンドンが3番手に上がる。その後ろのインでサヴォーナ、その外でロードデルレイが虎視眈々と脚を溜める。

　直線に向いてファントムシーフにシーズンリッチが襲い掛かるが、それをファントムシーフが突き放し、直線半ばで2馬身ほどリードを取る。シーズンリッチは伸びを欠き、代わりに内からサヴォーナが伸びてくる。ナイトインロンドンも後退。外からはロードデルレイとハーツコンチェルトが伸びてくるが前に届くほどの勢いではない。

　坂の途中で大勢は決するかに思われたが、ファントムシーフの脚色が鈍り、サヴォーナが抜け出しにかかる。2頭の併せ馬状態になり、この2頭で決まるかに思えた矢先、馬群を縫うように伸びてきたサトノグランツが一気に2頭に襲いかかり、粘るサヴォーナをゴール寸前で捕えて1着。勝ちタイムは2分23秒5のレコード。

　アタマ差の2着にサヴォーナ、さらに1/2馬身差の3着には逃げたファントムシーフが粘り込んだ。