【激流をすいすい】2015年の掉尾は、武豊とグレイスフルリープの先行抜け出しにゆだねる。グリーンCCの1分23秒0で、一段上の先行馬に進化したが、霜月Sも1000m通過が58秒4-1200m通過・1分10秒5という激流を、57キロを背負い1分23秒4・2着で泳ぎ渡った。タフなローテと関西圏戻り等、馬体を544キロと、ぬしっと増量しての前走を思えば心配もないか。

　二の筆頭はサクラエール。二走前の大スポ杯の末脚と捌きは、妙に鮮やかだったなと記憶していたが、昇級のオータムリーフSは1分23秒4に時計を更新し、上がりは最速の35秒2。こちらも筋肉が太く張り486キロに増量中だ。

　ポメグラネイトも、坂コースの中京で1分23秒6の快走。貴船Sを1分10秒6で押し切ったメイショウオセアンとともに、目下の充実振りがひときわ目を引く。今年はもうこれっきりという意識にとらわれ激しい乱戦になれば、オータムリーフ4着のナガラオリオン。オールブラックス、エーシンビートロンがチョイ差し。